vimeoの帯域制限を超えたら高額請求をされるのは本当?

最近、動画配信プラットフォームとして人気のあるvimeoを利用しているクリエイターやビジネスが増えています。しかし、一部のユーザーから「vimeoの帯域制限を超えると高額請求される」という声が聞かれます。本当にそのようなリスクがあるのでしょうか?

この記事では、

帯域制限とは何か
・帯域制限を超えると高額請求されるのか
・帯域制限に達しないようにするにはどうしたらいいのか

を解説しています。

ぜひ最後まで読んで、vimeoを安心して利用するためのポイントや対策を身に付けてください。

vimeoの帯域制限とは?

そもそも帯域制限とは何か、なぜ帯域制限を設けるのかを説明します。

帯域制限の定義

帯域制限とは、インターネットやネットワークでデータをやり取りするときに、そのスピードを制限することです。

例えば、たくさんの人が同じネットワークを使っているとき、一部の人だけが速いスピードでデータをやり取りしてしまうと、他の人のスピードが遅くなってしまいます。

帯域制限をすることで、みんなが公平にネットワークを使えるようにし、特定の人、アプリやサービスがネットワークを独占しないようにします。これによって、ネットが混雑しにくくなり、多くの人が快適にインターネットを使えるようになります。

vimeoでの帯域制限の仕組み

vimeoでは、freeプランからadvancedプランに加入しているユーザーに対して、月々2TBの帯域幅という制限を設けています。

99%のvimeoユーザーは毎月の帯域幅の制限値には達しないとのことですが、もし制限に達してしまったら、1ヵ月の帯域制限値まで落とすようにと自動通知が来る仕組みになっています。

vimeoの帯域制限の理由

vimeoでは広告収入がはいらない為、広告を通じてコンテンツ配信コストを回収することができません。そのため、帯域制限を設け定額のサブスクリプション費を請求し、運営費を回収しています。

帯域制限の確認方法

vimeoにログインし、vimeoアカウントの分析に表示されるレポートにアクセスすると、自分がどれだけの帯域を使用しているか確認できます。しかし、このレポートは有料プランのみが利用できます。無料のfreeプランでは利用できません。

vimeoの帯域制限を超えて高額請求をされたという口コミ

引用元:https://gigazine.net/news/20220323-improving-vimeo-video-bandwidth-policy/

このような口コミがありますが、実際にはvimeoの帯域制限を超えても自動的に高額請求が発生するわけではありません。制限を超えると、vimeoの1ヵ月の制限未満に保つよう自動通知が送られてきます。

また、帯域幅の使用量が過去12ヵ月間に、月々の2TBを少なくとも2回超えた場合や過去12ヵ月間に月々の使用量が10TBを超えた場合にはvimeoチームから連絡がくることがあります。vimeoの担当者から連絡が来た場合、帯域幅の消費量を減らすか、vimeoカスタムまたはenterpriseプランにアップグレードするかを相談できます。

vimeoの帯域制限を回避する方法

帯域制限を回避するためには以下の方法があります。

1.複数のCDNを利用する
2.動画の圧縮と最適化
3.適切なビットレートを設定する

1.複数のCDNを利用する
複数のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を利用することで、配信の負荷を分散し、帯域性制限の影響を軽減できます。

1つのCDNに依存することなく、異なるCDNを組み合わせることで、地域ごとに最適な配信ルートを確保できます。ユーザーが快適に動画を視聴できる環境を提供し、帯域制限のリスクを分散できますよ。

2.動画の圧縮と最適化
動画を配信する前に、適切な圧縮と最適化を行うことが重要です。これにより、配信するデータ量を減らし、帯域幅の使用を抑えられます。高効率なビデオコーデックを使用することで、画質を保ちながらファイルサイズを削減できます。

また、映像のビットレートや解像度、フレームレートを視聴環境に応じて調整し、必要な帯域幅を最小限に抑えられます。これにより、ネットワーク負荷が軽減され、帯域制限を回避しやすくなります。

3.適切なビットレートを設定する
動画のビットレートを適切に設定することで、帯域制限の影響を最小限に抑えられます。ビットレートが高すぎると、帯域幅を過度に消費し、制限に引っかかる可能性が高まります。逆に、ビットレートが低すぎると、映像の品質が低下してしまいます。

視聴者のネットワーク環境に応じて適切なビットレートを自動的に調整するアダプトビットレートストリーミングを利用することで、各ユーザーに対して最適な画質とビットレートを提供できます。これにより、ネットワーク負荷を効率的に管理し、帯域制限の回避が可能になります。

まとめ

口コミでもあったように帯域制限を超えた場合、追加で料金を請求されます。英語での注意メールも分かりにくいので注意が必要です。

しかし、帯域制限を超えた場合、すぐに高額請求されるわけではなく、自動通知やvimeoチームから対応策について連絡がくるので、落ち着いて対応するといいでしょう。

自身のレポートをこまめにチェックして帯域幅を確認したり、動画を圧縮したりするなどの対策をすることで、快適にvimeoを利用できるようになりますよ。